サイトの歩み

管理人が保管し続けていた瀬戸内沿岸警備隊アーカイブスに残されていたTOP画像や、お知らせ画像など、その一部を公開いたします。瀬戸内沿岸警備隊の歴史をあらためて振り返り、記憶を呼び起こすきっかけとしていただければ幸いです。なお、著作権や肖像権に抵触するものや、サポートが終了した技術を用いた動画(Flashなど)を用いたものについては掲載できませんのでご了承ください。サイトのTOPに掲載していたCMや啓発ポスターの多くが、現在では掲載できないというのが残念ですね。


<注釈> 当時のスクリーンショットであり、画像が粗いのはご容赦くださいm(__)m


第一世代

初代(1990年代後半)のTOPページは縦長のスクロール形式でした。コンテンツメニューが1画面で表示しきれていません。この当時のサイトはレンタルサーバで運営されています。


瀬戸内沿岸警備隊では当初から、横幅については当時流通していた一般的なパソコンのモニター解像度で表示できるよう、レイアウトを調整し、HTMLでtable記述して制作していました。一部のコンテンツ(人気コンテンツであったコンサの手帳など)はperl言語により記述されたCGIを利用していました。また、TOPページの瀬戸大橋の画像は日中と夜間で表示が変化します。ただしこれはJavaScriptによるもので、クライアント側の端末の設定時間に依存される仕様でした。


学生向けのレポート参考資料や、C++による多層型ニューラルネットワークのオープンソースプログラムなども掲載し、様々な場面で多くの方々から好評を得ていました。現代ではこのようなものをコピー&ペーストして、学生がそのまま講義のレポート課題として提出することもあるとか。現代では掲載を慎重に考える必要があるコンテンツなのかもしれません。倫理観の問題でしょうか。


第二世代

2000年代に入り、2代目TOPページとして登場したものです。まだこの時代はレンタルサーバによる運営です。


2代目TOPページからは、課題であった縦方向スクロールをあらため、最初の一画面で全てのコンテンツにアクセスできるよう表示を調整しました。またこの頃から、毎月、瀬戸内海や中四国地方に所縁のある管理人撮影の写真を、TOPページに掲載するようになりました。


当時はインターネットにモデム経由で固定電話回線網を利用して接続するため、NTT東西会社が提供する「テレホーダイ」を契約している世帯が多く、23時から8時までのアクセスが多く発生し、深夜帯にアクセスが集中していました。これにより、複数サイトを同時に貸し出すレンタルサーバでは、アクセス集中による高負荷が顕著でした。当サイトでは数多くのCGIを利用していたことから、コンテンツの読み込みに時間を要すことが日常的にありました。「Off PEAK ネットサーフィン:混雑緩和にご協力をお願いします」の表示が、当時の時代背景を象徴しています。


第三世代

3代目TOPページからは、自己サーバを立ち上げての運営となりました。レイアウトは2代目と同様、当時流通している多くのパソコンで表示される解像度で、1画面で全てのコンテンツにアクセスできるよう工夫されています。また、メニューテーブルは鉄道の案内標示を模したデザインとしています。

なお、3代目ページまではHTMLの直接記述により、静的にTOPページが表示されていました。季節によりサイトテーマの色彩が変更されます。上段が夏季、下段は秋季のものです。ちなみに冬季は紫色を、春季は桃色を基調としたデザインになっていました。

3代目TOPページはおよそ3年間続きました。

3代目TOPページの『毎月更新される中四国地方の写真」の箇所には、サイトからのお知らせや社会的な啓発などの短編コマーシャル動画が掲載されることが多数ありました。これらはほぼ全てが、当時一世を風靡したFlashにより作成されたものです。現代(2022年現在)ではFlashのサポートは終了されており、もはやこれらを鑑賞することはできません。素材が一部残っているので、html5により再生成が可能なものについては、いつか復刻させてみたいと思います。


第四世代

4代目のTOPページについては、記録がありませんでしたので、サイトコンテンツのうち、PhotoGallery の使い方説明書を作成した際に記録していたものを掲載します。「みんなのアルバム」を表示した際の画像です。


2004年、4代目TOPページへ完全に移行。更新作業を簡略化するため、コンテンツマネジメントシステム(CMS)を自宅サーバに導入しました。XOOPSとMySQLによるデータベースを利用し、ログイン制を採用してサイトをコミュニティ化しました。ゲームコンテンツなども充実させ、大変好評を得ていました。

XOOPSを採用したことから、TOPページはphp言語によりHTMLコードを動的に生成する仕組みへと変化しました。


また、本格的な自宅サーバ運用となり、WEBサーバの他にもメールサーバなども運用。ユーザーにメールアドレスを無料で付与サービスも開始しました。その一方でネットワークセキュリティの強化や、バックアップ機能、サーバの安定運用などについて課題も多く抱えており、特に設置箇所における落雷対策を周知するため、このような案内を掲出することもありました。


おわりに

いかがでしたでしょうか。瀬戸内沿岸警備隊の歴史は、情報通信技術の急速な進化の時期に年代が一致します。サイトの突然閉鎖から現在にいたるまで、瀬戸内沿岸警備隊の進化は止まってしまいましたが、その間の技術進歩、WEBコンテンツの利用方法や情報へのアクセスの方法など、社会環境は大きく変化しました。自由な動画投稿をはじめとして、個人の情報発信機会が大幅に増えたのが、この時代の最大の特徴ではないでしょうか。


COMSA.NET/瀬戸内沿岸警備隊では、過去の経験と実績、資源財産を活かしつつ、現代の社会やニーズに適応できる新しいコンテンツ開発に、今後も取り組んで参ります。